テレビ朝日・武内絵美アナ×慶應義塾大学3年・中川諒~WonderNotes Inspire~刺激人
中川:よろしくお願いします、慶應大学3年(※インタビュー時)の中川と言います。
武内:はい、よろしくお願いします。
中川:実際にお会いすると、やっぱり雰囲気が違いますね。
武内:今、東京ドームでオープン戦がありまして、巨人対阪神戦の練習を 見てきてバタバタとして帰って来まして。そんな日々を過ごしております(笑)
中川:今はどんな番組を担当されているんですか?
武内:月曜日から金曜日の21時54分から23時10分までの、『報道ステーション』という2004年4月から始まった番組の スポーツコーナーを番組開始当初からやっています。基本的には月曜日から金曜日まで生放送があって、土曜日・日曜日は、休日出勤で出張に行ったり、 取材に行ったりすることもありますけど、基本的には土日休みというサイクルで動いていますね。
中川:昨日番組を拝見したんですけど…
武内:お!昨日は若干言い淀んだ覚えが(笑)
中川:昨日はフィギュアの村上佳菜子選手の特集でしたよね?
武内:松岡修造さんのコーナーですね。
中川:15歳でこんな子がいるんだ!って思って見ていたんですけど。
武内:フィギュアスケート界は独特な世界でもあり、ああいう本当に天真爛漫な笑顔の女の子が、世界のトップに立つって凄い事ですよね。
中川:今回の企画は学生の僕らが大学生や高校生の方々に見て頂きたいものなのですが、武内さんはどんな学生生活でした?客観的に見て、自分がどんな学生だったと思いますか?
武内:そうですね~、不良でしたよ(笑)本当に!学校は最低限しか行ってなくて、でもいい友達はいたので、皆で旅行に行ったり、二子玉川でバーベキューしたり、そういういい思い出も沢山あって、この前も皆でお昼を食べたりとか、それはそれで、学校は学校で凄く楽しかった思い出があるけど。私は女子大に通っていたので、背伸びをしたかったのね(笑)カバンも欲しいし、時計も欲しいし、みんな凄くアルバイトに精を出していて、私もアルバイトは数えきれないくらいやりましたよ。
中川:どんなアルバイトをしていたんですか?
武内:一つはゴルフ練習場の受付を、大学1年の時から卒業するまでやっていて、その合間にイベントコンパニオンのバイトをしたり、
パン屋とか中華料理屋さんとかモスバーガーでバイトしたり。あと、夏はビアガーデンでもバイトしたりしましたよ。
でも、凄く友達いっぱいが出来たのがよかったかな、違う学校の友達だったり、同世代だけど社会に出て働いている人だったり、いまだに仲良く会ったりする友達もいますね。学校に行きながらも、とにかくアルバイトに精を出して、自分でお金を稼いで物を買ったりっていう生活でしたね。
中川:その後、どのようなキッカケでアナウンサーを目指すように なったんですか?
武内:それは、本当にそれた話ばっかりなんですけど…
学生時代に付き合っていた彼が、当時社会人だったんだけど、
学生時代にアナウンサーを目指していたという話を聞いたんですよ。
私は社会に出たいと思っていたし、働きたいとは思っていたけど、
「何かになりたい」っていう意識がそんなに無くて。
就職活動になったら、色んな企業を見て受けようかなって
思っていたんだけど、その彼の話を聞いた時に
「アナウンサーっていう仕事もあるんだな」って思い始めて。
勿論テレビでアナウンサーっていう仕事は知っているけど、
自分がなれるともなりたいとも思っていなくて、
試験はどうやって受けるとか、どんな試験があるとかも考えたことも
なかったんだけど、彼の話をキッカケにちょっと
受けてみようかなって。
中川:それは大学のいつ頃ですか?
武内:大学の3年生になる前、2年生の終わりくらいに、 そろそろ就職活動どうしようかなって時に、 受けようかなって思って、実際に彼が書いていたエントリーシート とかも見せて貰ったりとか。 私の大学はそんなに大きな大学ではないので、TBSの小倉弘子 アナウンサーが学校の先輩にあたるんだけど、慶應大学とかみたいに アナウンサーの先輩がいる訳ではないし、情報も少なかったので、 ひとまず、アナウンスアカデミーに行こうと思って、 そこに行けば、同じようにアナウンサーを目指す人も沢山いるし、 情報も入って来るし、先生達からも色んな事を教えてもらえると思って、 恵比寿のアナウンスアカデミーに大学3年生の初めに行ったんです。
中川:でも、アナウンサーの試験はすぐですよね?
武内:テレビ朝日が大学3年生の年が明けた1月、2月くらいかな・・・ フジテレビが一番に始まって、テレビ朝日、日本テレビ、TBSって 感じで始まって、今はもっと早いと思うんですけど。 3年生の年が明けて、もう2ヶ月くらいで終わっちゃうので、 4年生になる前に内定が出るっていう形で・・・ だから3年生の4月から3カ月コースだったかな? アナウンスアカデミーは。
中川:実は僕も受けてたんですよ(笑)
武内:それはテレビ朝日を含めて?
中川:一社だけです。
武内:一社だけなんだ!
中川:2次で落ちちゃったんですけど。
武内:私も何度か面接官をした事があって、男性はした事無いんですけど。
中川:タイマーで計られて2分位喋って。
武内:そうそうそう、自己紹介してもらって、原稿読んでもらって、 あとは2、3質問してっていう。 え、アナウンサーになりたかったの?
中川:えっと、他にやりたい事はあったんですけど、 凄い早い時期に始まるので、どういう人達がいるのかな?とか、 全く可能性を無くすっていうよりかは、一回受けてみて、 自分に心境の変化が生まれるかもしれないって思って。
武内:なんでテレビ朝日だけだったの?
中川:なんでですかね… それはさっきもスタッフの方と話していたのですが、 これも縁なのかなって思いますね。
武内:でも試験を受けていた時は、ここに、こういう風に来る事は、 まだ決まって無かったんだよね?
中川:全然決まって無かったですね、受けたのは去年だったので。
武内:だれかアナウンサーはいましたか?
中川:えっと三上さん?
武内:あっ!
中川:三上さんが原稿読みの前に練習に付き合ってくださって、 優しくサポートしてくださいました。
武内:良かった、三上に伝えておきます(笑) 実際に受けて見てどうでしたか?
中川:「私、アナウンサーになります!」みたいな人が周りに多かったので、 何か場違いかなって思いましたね(笑)
武内:確かに凄く気合いの入った人が沢山来ますからね、 でも、他にやりたい事があってっていうのは、 何をやりたかったんですか?
中川:僕の将来の夢が、日本のブランディングをする事で。
武内:ブランディングというのは?
中川:僕は、ちっちゃい頃エジプトとドイツに住んでいたので、 その日本人の自分の国に対する価値意識の低さを感じる事が 多かったんですよ。
武内:日本人として誇れるものとか文化とか?
中川:意外と日本人は日本の事を知らなかったりするじゃないですか?
武内:私はあんまりそれを強く主張する事を好まないというか、 海外の人の方が、もっと前に出てくる印象があって。
中川:何か逆に凄く悔しかったのかもしれないです、僕自身が。 だから、日本人にもっと日本を好きになってもらえるように したいなっていうのが将来の夢です。
武内:そのブランディングというのは、どんな職種に付くと出来るの?
中川:広告業界とかですね。色んな商品だったり、サービスとかの 見え方とか、価値を上げてあげれば、「日本って楽しいな」って 思ってもらえるかもしれないなって。
武内:それは、日本のみならず海外でもそういう事を打ち出していくんですか?
中川:最終的には。
武内:日本でそういう事をやっている方って…
中川:やっている方はいらっしゃいますけど、マスではないというか。
武内:オリンピックとかで、日本のスポーツメーカー、 例えばミズノとかって凄く世界のスポーツに貢献しているんですよね。 それは利益じゃなくて、色んな物を提供したりとか、 例えば夏のオリンピックの時に、柔道着にゼッケンを縫い付けるのは、 日本のミズノさんがミシンを持って行って、全世界の選手のゼッケンを 付けたりしているのね。
中川:へー!
武内:そういうのを見ると、日本のブランドって凄いなって思うし、 メジャーリーグとか色んな試合を観ていても、看板とかが出ているし。 世界で誇れるじゃないですけど、日本のブランドだったり、 会社だったり、凄いなぁって改めて思いますね。 スポーツの道具も日本の物はクオリティが高いし、海外の人達も 使いたいと思っているし。 とか、思いつきました(笑)