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縄田正樹編集長 × 浅野紗紀 ~WonderNotes Inspire~刺激人

前編

後編

※取材は2011年3月上旬に行われました。

浅野:今、『少年サンデー』で注目してもらいたいことってどんなことですか?

縄田:ネットとかテレビ宣伝とか始まっているんですけど、昨年からやっているAKBさんの特別付録を付けたのが好評でしたので、3月には5週連続でAKBさんの付録を付けるという企画をやります。プラスその間に新しい新連載を5本立ちあげるということをやります。その中に有名な漫画家さんの作品やら企画があるんですが…。

浅野:あっ!それで一個聞きたかったんですが、その中の1つの東京ガールズコレクションの漫画が気になっていて、これを描かれているあらいきよこさんっていうのは『ちゃお』とかで描かれている方ですよね?

縄田:そうです、そうです。

浅野:少年誌で描かれているのかがすごく気になったんですけど。

縄田:東京ガールズコレクションって本当に今一番パワーがあるイベントなんですよね。それとコラボレーションして、作品を作りたいなって思って。それで、この話を先方に話したところ、女性の漫画家さんでやったらおもしろいなと。それで女性の漫画家さんを探していたら、あらい先生が昔、モデルさんの漫画を描いていたこともあったんですよね。そういう経緯で描いてもらうことになったんですよ。

浅野:結構びっくりしました!ちょっと女の子向けの漫画っぽかったので。

縄田:実は、そんなに女の子向けっていう意識はなくて、TGCっていうのが本当にパワーがあって新しいことをいっぱいやっているし、そこが面白かったんですよね。そのパワーをぜひ雑誌に載せたいという思いがあって、マーケティングどうこうというより、とにかく今話題があって流行っててパワーがあるものを雑誌に取り入れたいと思ったんですね。

浅野:私もTGCのブースでちょっとだけ働いたことがあるんですけど、まさか漫画になるとは思いませんでした!

縄田:是非、みなさんに広めてください(笑)。後、3月でいえば、『サンデー』で『ポケモン』に取り組むのと、『MAJOR』を描いていた満田先生の新作、それから『鋼の錬金術師』の荒川先生が新作を『サンデー』で描くということでネットとかでも話題になっていますけど、全て期待のできる大きな作品ばかりですのでぜひ見てほしいですね。

浅野:次の質問なんですが、サンデーさんにはいろんな漫画が連載されていますが、漫画の系統のバランスとかって考えているんですか?

縄田:そうですね、なるべくファンタジーだけとかにならないようにはしていますね。日本で一番売れている雑誌の『ジャンプ』はファンタジーを前面に押し出した雑誌だと思っているんですけど、それとはやっぱり『サンデー』は違うのかなっていう感じはしてますね。ファンタジーの作品もあっていいんだけど、スポーツものとか青春学園ものとかヤンキーもの、料理もの、さっきみたいなTGCの漫画もあっていいと考えています。

それから去年シリーズでやって反響があったのが、児童虐待の様な社会問題を取り上げた、社会性のある漫画なども今後もやっていきたいですし。だから、自分の中で考える『サンデー』っていうのは、社会を映し出す鏡のような存在でありたいって思っているんですね。週刊誌ですし、やっぱり今、世の中はこんな世の中だよね、というのを『サンデー』という鏡を照らして見ると、こう見えるというのを読者に読ませたいという思いがありますね。

浅野:ちょっと学習ができるようなイメージですか?

縄田:うーん、雑誌の使命って世の中とどれだけ一緒にいるかということだと思うんですよね。だから別に勉強させようということではなくて、くだらないことでもいいんですよ。ある種、くだらないのも世の中ですから。悲惨なことだって世の中だし、楽しいことも世の中、全部含めて世の中ですから、それを『サンデー』から読者が感じてくれたらいいなって思いますよね。

浅野:私、昔から『コナン』が好きなんですけど、当時すごく新しい漫画だなって思った覚えがあるんですが?

縄田:『コナン』ってミステリーじゃないですか?ミステリーは当時から小説の世界ではたくさん作品はあったんですけど、漫画でもミステリーを扱った新しいジャンルってあるんじゃないっていう発想が編集者や漫画家にあったんですよね。偶然、同時期に『マガジン』で『金田一少年の事件簿』っていうミステリーが始まったんですよね。両方ともスーパーヒットしましたから、時代に合っていたんだなぁとは思いましたけど。