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吉原伸一郎編集者 × 足立悠馬 ~WonderNotes Inspire~刺激人

前編

後編

足立:では最後の質問なんですが、吉原さんが挑戦してみたいとは何かありますか?

吉原:あと何年できるかわからないですけど、今の仕事をずっと続けたいですね。

足立:やっぱり、それは仕事が楽しいからですか?

吉原:そうですね。やっぱりこの業界が好きですし、僕はこの業界を、若い人から見て、今よりもっと夢のある仕事にしたいんです。だからもっと稼げる業界にしたいなと思うんですよ。僕は入社してから二つ雑誌『ミスターマガジン』と『ヤングマガジンアッパーズ』という雑誌の休刊を体験してます。雑誌が一誌なくなると、デビューできる漫画家も少なくなる。…僕はその辺を引きずってるところがあるのかもしれません。一誌でも雑誌が増えたらいいなと思います。

今、中学生が自分で簡単に同人誌作る時代だから、本に載るっていう憧れがそれほどでもないのかもしれませんが、雑誌だからこそできる楽しいこと、あの雑誌に載りたいと思わせる雰囲気を作ることが大切だと思います。

才能ある人に寄ってきて欲しい世界なので、業界が潤っていて欲しいです。そうしないと新しい才能が試せなくなる。「辛いのかな?」って思って、絵が描ける人がゲーム業界に流れちゃうこともありますからね。

足立:ゲーム業界ですか?

吉原:ゲーム業界だと、決められた期間があってチームがあって絵が描ける人はキャラクターを描けばいい、みたいなところがあるみたいです。漫画は当たったらずっと連載が続きます。それもかなり個人の才能の力によるところが大きい。そこが夢のある部分です。

一番初めは元手がゼロでも、当たったらスゴいから(笑)。それくらい夢のある世界なんですよ。だから、他誌とか関係なく、『ジャンプ』とか売れている雑誌にはもっと漫画のイメージを良くするためにも頑張って欲しい。業界が潤うことでどこかで新しい才能が試せる場所ができると思うので。