日比生高編集部員 × 高橋まつり ~WonderNotes Inspire~刺激人
高橋:編集と漫画家さんと二人三脚と言いますか、アイデアを出し合ったりすると思うんですが、編集者は作品にどれくらい関われるものなんですか?
日比生:多分、作家の先生にもよるとは思うんですけど、編集者と一緒に相談して話を作りたいっていう方もいれば、とりあえず作家さんが自分で作ってその感想を欲しいっていう場合もあると思いますし、一人一人やり方は違うとは思うんですよ。『華麗なる食卓』と『ヘタコイ』に関しては、毎週何度か会ったり、電話したりで打ち合わせてます。そういう意味では結構、関われているんじゃないかと思います。
高橋:じゃあ、一緒に作り上げている感が?
日比生:そうですね。とてもやり甲斐がありますね。
高橋:でも、なかなか作家さんに自分の意見を言えなかったりしませんか?
日比生:僕が担当させて頂いている『華麗なる食卓』とか『へタコイ』は立ち上げた人が違うんですよ。僕は引き継ぎで途中から担当になったので、そういう場合、最初は言いづらいですよね。まだ信頼関係が無いので、先生は前の担当と話したくなることもあるかと思います。そこからいっぱいお話をして、徐々に信頼関係を築いていき、作品にプラスになると思ったら言いづらいことも言えるようになり、更にもっと気軽に言えるようになると思います。
高橋:でも、新人の時ってはじめは緊張とかするんじゃないですか?「怒られたらどうしよう」とか(笑)。
日比生:あります、あります。その部分は誰も教えられないので、まず先輩について行って打ち合わせを3人でやって「来週から2人でやってくださいね」っていう(笑)。だからはじめは全然わからない、手探りですね。
高橋:そんな放りこまれ方…怖いですよね?
日比生:最初は怖かったですけど、先輩方はそれでやって来てますからね。「なんとかなるな」っていうのが僕の感覚であります。基本的に作家さんは良い人ばかりですから。
高橋:でも若手の編集の方が、いきなり大御所先生の前に放り出されることもあるんですよね?
日比生:ありますよ。僕の1コ下は『ROOKIES』の森田まさのり先生のところへポンって放りこまれたりして。でもスゴイ優しい方で、一緒に話し合って作るタイプの作家さんらしく、大作家さんなんですけど1年目には非常に良い、とっても勉強になる先生のようですね。
高橋:話し合うんですか?
日比生:はい、どんどん意見を求められるので、対話形式で物語を決めていくらしいです。
高橋:(感心しっぱなし)