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テレビ朝日・清水俊輔アナ×2009ミス東大・池田麻衣子~WonderNotes Inspire~刺激人

前編

後編

池田:もし、生まれ変わったらボーカルになりたいって書いて あったんですけど?

清水:書いてありますね。

池田:でも、もし今アナウンサーじゃなかったら何になりたいですか?

清水:今、アナウンサーじゃなかったら何してますかね。 う~ん、なんだろう難しいなぁ…。(かなり間があって) でも、多分スポーツ関係の仕事に就いてると思いますよ。

池田:学生の時からスポーツ実況されてたんですよね?

清水:その話は、すごく言われるんだけど、間違ってるんですよ。 実況じゃなくて、ラジオ局でADさんのようなアルバイトを ずっとしてたんです。

池田:実際、実況をしてたっていうことは?

清水:そんなにラジオ局は甘いもんじゃないですからね。 学生に喋らせてくれるほど。

池田:そのバイト経験は、アナウンサーになって生きましたか?

清水:間違いなく生きてるとは思うし、アナウンサーになろうって 最終的な決定打になったのは、そこでの経験かなっていう風に思います。

池田:具体的には何かあって?

清水:ちっちゃい頃から、スポーツをやるのはもちろんなんですけど、 見るのがすごく好きで、いろんなスポーツを生で見たし、 テレビもすごい見てたし、小学生の時からオリンピックとかあると、 時差があって夜中の競技とかあると、学校早く帰ってきて 夕方寝る子だったんですよ。

池田:で、夜おきて見るみたいな感じですか?

清水:それくらいの子供だったんで、スポーツ実況もそうだし、 スポーツキャスターみたいな仕事に憧れがあって、 大学の時にそのアルバイトをして、 やっぱり(現場は)面白そうだなってことで、 決定打になったっていう感じですね。

池田:高校の時はボート部、大学の時はどんなスポーツを やられていたんですか?

清水:これが僕の学生生活の転機で、高校時代、ボート部で一生懸命やってて、 インターハイとか出てたんです。付属の高校だったんで、 そのまま慶應大学のボート部に入るメンバーが結構いるんですね。 で、僕も入ったんですよ、1年の時に。 でも、1年生の12月に辞めちゃったんですね。これが大きな転機でして・・・ まあ、なんでやめたかっていうと正直、辛くて辞めちゃったんですね。
高校の時は楽しくやってたものが、大学になると合宿の生活で、 家にも帰れない。やっぱり高校の時より厳しくなるっていうのに、 弱い人間だったので、耐えられなかった。
で、辞めてしまって、さぁどうしようって思って、 せっかく続けてきたものを辞めちゃったっていう負い目もあったし、 高校時代から一緒に続けてきたメンバーは最後まで引きとめてくれて・・・
それでも辞めちゃったっていう負い目もあり、 これはフラフラと学生生活を送れないなっていう意識もあり、 サークルに入るっているのも違うなって思っていました。
で、何しようかなって思い、将来を考えた時に、 アナウンサーっていうのはそれほど明確ではなかったのですけど、 スポーツ報道っていうのに興味があったので そういうアルバイトを探して、2年生の3月に入って、 それを卒業までやっていたって感じですね。
あのままボート部にいたら、この仕事についていなかった可能性は 高いなって思います。
でも、あのままボート部にいたらそれはそれで 得るものは大きかっただろうし、最後まで辛い中、続けたボート部の 同級生には尊敬の気持ちを今でも持っているし、 ただそいつらに負けられないなっていう気持ちがあって、 アナウンサー試験を受けてたっていうのは、はっきり覚えてますね。

―――清水アナが学生時代に経験した挫折と奮起の話から、
話題は再び『Qさま!!』の裏話に・・・―――

池田:ちょっと資格の話を・・・私は昨日丁度仮免受かったんですけど(笑) それはちょっと置いといて、漢検準1級ってどれくらい勉強 されましたか?
今 ちょっと受けようと思ってまして・・・

清水:凄いよ。準1級は。 最初に100問とかあったとしたら、5問くらいしか分からなくて。 これは裏話だと思うんですけど、『Qさま!!』で漢字検定を 芸能人の皆さんに受けていただくっていう企画がありました。 で、僕は進行の立場なので、僕が受けるなんて予定はなくて。 で、収録の日にプロデューサーに、「清水も受ければ?」って 軽く言われたんですね。
そのプロデューサーっていうのが、ものすごい勉強が好きな人で、 「俺も準一級受ける」って言い出して。

池田:凄いですね。

清水:「清水も一緒に受けようよ」って言われて、ちょっと興味があったから、軽い気持ちで、「受けます。受けます」って言って勉強を始めたんですよ。 だんだん受けるまでの間に、せっかく受けるんだから、 「放送してくれないかな~」っていうちょっとした野心が芽生えました。 もし落ちたら何事もなかったかのように、放送もされないなって思って。 受かっても無理かもしれないけど、「受かったら可能性あるぞ!」 と考えて、必死に頑張って最後の1カ月くらいは、休みの日は 朝10時から夜中の3時くらいまで勉強しました。

池田:ホントですか!?受験生並ですね。

清水:で、受かって、スタッフの愛で僕のも放送してくれてっていう 感じだったんですけど。

池田:一石二鳥ですね。

清水:僕は大学受験をしていないので、あんなに勉強したのは 中学3年生以来だなって。いろんな経験だったし、 こういう仕事をしている以上、ああいった勉強をするっていうのは すごくためになりましたね。 漢字そのものの意味を調べだすので、受けるなら相当の覚悟で 行かないと痛い目に会いますよ。びっくりしますよ。

池田:見たんですよ130問くらい。で、「これ漢文じゃん」みたいな。 日本語なのかなって感じで(笑)挫折しそうで。

清水:挫折は多分するから、なんかのモチベーションもっとかないと。 このサイトで取り上げてもらうとか。

池田:やだー(笑)。

清水:そしたら落ちるわけにはいかないでしょ。 でも東大に受かるくらいですから。

池田:でも、ダメなんですよ。

清水:ダメなら東大入れませんよ。

池田:それは、世間の偏見ですよ、ある意味。

清水:いやいやいや(笑) 偏見じゃないですよ。リスペクトですよ。そんな入れないですよ、東大。

池田:もちろんそうなんですけど、受験の知識においては そうなのかもしれないですけど、受験終わって勉強しなくなったら バカになりますし、しかも雑学とか『Qさま!!』とかの 問題ってまた別じゃないですか。

清水:別なんですか?

池田:別ですよ。あれどっちかと言ったら中学受験系じゃないですか。

清水:僕、東大・京大軍団大会の時とかに失敗すると ものすごく「やっちゃったな」とか思いますよ。

池田:実際受験勉強の知識と、一般的な雑学とかって、また別だと思います。

清水:でも、大学受験もしていない僕から言わせてもらうと、 難関の大学に入っている人って、勉強をするという能力が あると思うんですよ。集中して勉強をして、それを吸収できるっていう 能力は絶対あると思うから、やったら受かると思いますよ。

池田:やる気がなかなか・・・ 私はもうスイッチ無くなっちゃった。

清水:いやいやいや。

池田:長所はスイッチ入れられるけど、短所はスイッチを押しても 入らないっていうタイプなので、何かコントロールの方法とかあれば?

清水:僕は自分という人間を、自分では分かってるつもりで、 「これだ!」って決めると、おそらくすごいパワーを発揮する人間だと 思うんですよ。 でも、そこまでにこれだって納得して消化がしきれない時って ダメなんですよね。ムラがある人間だなって思いますよ。
だからスイッチの入れ方は、仕事をしていても楽しいなって 思うかどうか。自分の為になるとか、これを乗り越えたらとか、 苦しいことを乗り越えていって達成するっていうのは すごく素晴らしいと思うし、僕の場合は、自分が楽しみ始めると、 壁を乗り越えられるんですね。

池田:分かります。

清水:分かるでしょ。

池田:私もそのタイプです。

清水:だから、そういう風にもっていくようにはしてますね、何事も。

池田:自分が楽しまないと始まんないですよね。

清水:それが一番のモチベーションになるし、漢字の勉強でも途中から 面白くなってきて、「漢字にこんな意味があるんだ」とか、 「この漢字こんな読み方するんだ」とか、楽しみ始めたから どんどん入ってくるし、それが一番かなって。

池田:そこまでいっちゃえば楽しくなって、自分で進んで出来るんですよね。 そこに行くまでがなぁ~ 挫折しそう…。

清水:いや~でも大丈夫ですよ。

池田:じゃあ受けて・・・

清水:(※現場スタッフに向けて)今、「じゃあ受ける」って!

池田:こんな所で宣言することになるなんで思ってもみなかったです(笑)。

清水:「宣言することになると思ってもみなかった」ということは、 宣言したということですよ。

池田:なんか乗せられた気がする(笑)

清水:でも、僕にとっては良いチャレンジでしたね。

池田:・・・ がんばります。

清水:決まりました、いま。めでたく。

池田:はい(笑)