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テレビ朝日・清水俊輔アナ×2009ミス東大・池田麻衣子~WonderNotes Inspire~刺激人

前編

後編

池田:アナウンサーを目指すきっかけはさっきのバイトだと思うんですけど、目指そうと思ってまず何をしましたか?

清水:実際にアナウンサーとして喋っている人のテレビとかラジオとか、すごい見たり聞いたりしたかなぁ。

池田:真似したりとかしましたか?

清水:真似というか、見て、聞いて、自分の中で感想を持つ。「この人ここが好きだなぁ」とか「この人のここが好きじゃないなぁ」とか。

池田:ニュースでもバラエティでも?

清水:うん、それは今でもそうなんですけど、自分のことを棚にあげるんですよ(笑)。
例えば、「この人の読み方はあんまり好きじゃないけど、自分が言える立場じゃないな」とか言い出すとキリがないから、自分の事は棚に上げる。で、普通に見てて、実況とかニュースとかこの人上手だなと思ったら、「なんで上手なんだろう?」って研究する。自分の中で。「こういう声の出し方してるんだ」とか「こういう間の取り方してるんだ」とかっていうのを勉強する。逆に「なんでこの人の喋り方は嫌なんだろう」と思ったらものすごく聞く。

そうすると、「ここが嫌なんだな」、「ここの間の取り方が嫌なんだな」、「この声の出し方が好きじゃないな」、とかそういう風にとにかく興味を持ったものに対して、追及するっていうのは学生の時からやってました。そういう意味でラジオ局でのアルバイトはラジオを実況しているアナウンサーの後ろで仕事をしてたりするので刺激になりましたね。

池田:アナウンサーになりたいっていう後輩がアドバイスを求めて来た時に学生時代に何をして良かった、何をした方が良かったっていうことはありますか?

清水:まずアナウンサーになりたいって言う人が来たら、「絶対なったほうがいい、楽しいから」って絶対言うと思いますね。何をするかっていうのは、おそらく人それぞれで、どんな仕事でもそうだと思うんですけど、アナウンサー試験で何が見られるかっていうと、喋りが上手とか多少あるだろうし、「英語が喋れます!」っていうのも多少はプラスになるだろうし、「さわやかな外見をしてます!」っていうのも多少はプラスになるだろうけど、その人の全体のキャラクターとか人となりというか雰囲気を見ているところが多いと思うので、何をすればなれるって言うこともないし、何をしちゃいけないってこともない。

とにかく、なんで自分がやりたいのか、何をしたいのかっていうことを自分の中で、まず突き詰めることが一番大事だと思いますし、テレビを見て、アナウンサーをいっぱい見たほうがいいと思います。僕も学生の頃からキー局のアナウンサーって、全員知ってましたよ。

池田:ホントですか?相当のオタクですね。

清水:オタクです。全員知ってた。興味があったからね。なりたいと思ったら見るじゃないですか。実際その仕事をやってる人の事をテレビで見ることができるわけだから。それを見てどんどんイメージを膨らませて、本当に見たほうがいいと思いますね。僕は取り立てて何かしたわけでもないし、自分がプラスになると思ったことをやってきただけなんで、あんまり具体的じゃなくて申し訳ないですけど。

―――ここで、インタビュアー池田から清水アナにお悩み相談が―――

池田:私も3年の時に1年間休学して留学しようと思ってるんですけど、アナウンサーだと年齢とか見るんですか?女性だと特に。それで迷ったりとかして、どうしようかなって思ってて・・・
「留学したい」という気持ちはすごくあって、人が好きなのでいろんな経験をしてみたいっていうのがあって、それでミスコンとかにも出ましたし、留学もものすごくしたい。友達でバックパッカーしてる人もいるし、やっぱり私立だと交換留学制度だとかしっかりしてるじゃないですか。そういうとこ行ってる友達は、海外とか行ったりしてて、すごく行ってみたいなって気持ちは強いんですけど…迷ってて。

清水:でも、行きたいなら行ったほうが絶対いいですよ。それがマイナスになるっていうことはあんまりないと思う。
そこの1年って今自分が思ってるほど大きな1年ではないと思うし、行かなかった時の後悔の方が多分おっきいと思うから、そんなに心配するようなマイナスではないかなぁと思いますけど。

池田:私、一浪してるんですよ。だから同じクラスの子もみんな年下で。

清水:そういうことね。だから、留学するともう1年遅れてしまう。

池田:2個年下と一緒になっちゃうっていうのが・・・

清水:あ~、どうだろう?だから、周りより2つ年齢が上になってしまうっていうことは、少なからずマイナスかもしれないし、今の年齢のまま留学しないで「アナウンサー試験受けます」っていうのと、1年遅れるけど、「留学して経験してアナウンサー試験受けます」ってなった時に、どっちが自分の中でより魅力的な人としてそこに臨めるかっていうのを考えればいいと思うかな。単純に年齢が2ついってるから、ダメっていうのは全然ないと思うし、それはそんなに心配しなくてもいいと思いますよ。

池田:前向きに検討します。

清水:前向きに検討してください。漢検に続いてね。

池田:はい(笑)アナウンサー試験で印象的なこととかありましたか?

清水:2次面接の時に、今でも先輩の宮島泰子アナウンサーが試験官で10分ちょっと屋って終わった時に、「あなたはうちがダメでもどっかでいいアナウンサーになると思う」って言ってて。「ええ!」思って、それは「ダメってことかな」って思って・・・
で、「ダメだ」と思ってたら連絡が来て、実際のスタジオでカメラテストっていうのがあって、その時の鮮明に覚えてるのが『ワイド!スクランブル』のセットで、実際に寺脇アナウンサーが来てくれてて、緊張してたんですけど番組に入った瞬間に、「もし、テレビ朝日に落ちて他のとこも全部落ちて、アナウンサーになれなかったら、こうやって本当のテレビ局のスタジオでカメラマンがいてっていう中で、喋るのはこれが最後!だったら楽しくやろう!」って覚悟を決めてやったらうまくいったっていうのがすごい鮮明に残ってます。腹をくくってやったのが良かったのかなって思います。

池田:参考になります。

清水:あはは(笑)