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保坂広司ディレクター × 清水敬介~WonderNotes Inspire~刺激人

前編

後編

清水:リフレッシュ方法って何かありますか?

保坂:スタッフとみんなで飯食ったりして、いろんなことを話すことかなぁ。この業界って2通りあって、“リフレッシュする人間”と“しない人間”がいるんですね。

清水:しない人間ですか?

保坂:そう、しない人間。仕事をやり続けていないとダメというか。これはなってみないとわからないんだけど、僕も休みがないなんてありえないと思ってたんだけど、変な話、休むと本当に調子が悪い。

清水:それは、やっぱり仕事が楽しいからですか?

保坂:もちろん楽しいからなんだけど、そんなに毎日毎日「うっひょー!」ってなるわけはないし。

清水:そうですよね(笑)。すみません、続いての質問なんですが、映画は見たりしますか?

保坂:そんなに見ないんですけど、時代劇は好きですね。

清水:『必殺仕事人』とかですか?

保坂:『必殺仕事人』も見るしね。あと、昔からチャンバラが好きで。千葉真一って知ってる?

清水:ちょっと知らないです。

保坂:千葉真一っていう映画スターがいて、子供の頃からその人が大好きだったんですよ。でも、本当にそれくらいしか見ないから、映画に出てくる外国の俳優さんとかほとんど知らないです。20年くらい映画館で見たことないし。

清水:そうなんですか!?結構、映像作られている方は映画を見ているっていうイメージがあったんですけど。

保坂:その方がかっこいいよね。もちろん、流行ってる映画があればDVD借りて見ますけどね。だからダメな奴なんですよ、僕は。

清水:そんな(笑)。

保坂:2時間あったら「寝たいなぁ」って思っちゃうんだよね(笑)。

清水:(笑)。テレビはよく見ますか?

保坂:もちろん見ますけど、影響されるのが嫌だから見る時はほとんど“ながら視聴”だよね。でも、昔はすごい見てた。「テロップこう入れるのがいいのか」とか「こうすれば見やすいのか」とかいって。

清水:次の質問なのですが、今、1番この人に会いたいっていう人はいますか?

保坂:難しい質問だなぁ。でも、今はスポーツ選手に会いたいですね。スポーツ選手が1番緊張すると思う。自分が子供の頃に活躍したスポーツ選手がいたら緊張しますよね。

清水:実際に子供の頃に会いたいと思っていた人に会ったことはありますか?

保坂:それがないんですよ。もちろん子供の頃にスターだった松田聖子さんとかを見た時は、すごいテンション上がりましたけどね。スタジオに来てるって聞いたから見に行っちゃいましたもん(笑)。でも、今は仕事上「こうしてください」ってお願いをする立場なので、こっちがビビって恐縮してしまったら向こうに対して失礼なんで。本当はすごいドキドキしますよ、でもそこは頑張りますね。まぁ、でも僕は広島カープファンだったんで、山本浩二に会ったらテンション上がると思いますけどね。「うぉー、ミスター赤ヘルだ!」って。

清水:意外ですね(笑)。では、最後の質問なんですが、ずばり保坂さんにとって“ディレクター”とは?

保坂:難しいなぁ。でも、「自分のことを天才と思っている人たち」かなぁ。

清水:いい意味でナルシストみたいなことですか?

保坂:自分が作ったものに、違うっていわれたらものすごい腹が立つし。「何だよ!あいつわかってねぇなぁ!こっちの方が面白いに決まってんじゃねぇか!」ってみんな思うの。というか、思わなきゃダメなの。それで、「いつかオレがいう立場になってやる!」って思って頑張るわけさ。

清水:それを糧にして頑張るんですね?

保坂:僕も言われましたよ「お前のは、面白くない!」って。でも、心の中では「オレのセンスがわかんないなんて、まだまだだな!」って思うわけさ(笑)。でも、自分のこと天才と思わないとやれないし、迷っているものを人様に出すのは失礼だし。

清水:なるほど。芯を持ってやんないといけないんですね?今日は本当にありがとうございました!

保坂:こちらこそありがとうございました。